小田越の登山口では頂上が見えました。
当日は、晴れの予報でしたが、残念ながら曇りといった方が良い天候でした。
頂上では曇って大パノラマは見えません。
さて、早池峰山は蛇紋岩を基盤とする日本で最も古い地層の山で、貴重な高山植物の宝庫です。
なかでもここだけの固有種が5つあります。
「ハヤチネウスユキソウ」
「ヒメコザクラ」
「ナンブトウウチソウ」
「ナンブトラノオ」
今回の登山では2つしか見つけられませんでした。(次回は必ず現認したいと思います。)
毎年早池峰山には、3万人の登山者があるそうですが、貴重な植物を守るために、登山道にはロープが張られ、厳しく規制がされていますし、携帯トイレを持参しての登山となります。
岩だらけで、登山道にはロープが張られています。
こういう約束事があるので、自然が守られているのです。
大迫には、ここだけにしかない自然遺産があります。ここが凄いところです。
ところで、大迫地区の人口は年々減少して、現在約5,700人ぐらいです。統計の資料が残っている昭和33年には11,362人いましたので、約半分になっています。
そして、おそらく子供の割合は人口の10%を切っているものと思われます。(少子高齢化です)
今回登山をした子供たちが、親となり子供を育てていくときに、早池峰山の貴重な高山植物は守られているのでしょうか?
向かいの薬師岳は花崗岩の山で、植生が全く違うことから
薬師岳は頂上付近まで樹林帯です。
この一体が、世界遺産の複合遺産登録リストの候補にもなっているという話も聞きました。
今回登山した子供たちの中から、地元の自然を守る人を育てていかなければならないと強く感じたしだいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿